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書きたいことは山ほどあるけど、暇がない。 だから、多分、どれも旬を過ぎた話題ばかりに なりそうなブログ。ここでのハンドルはたか号ですが、小説などはgatsutaka名で書いています。
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「プリズム少女」感想
ジャケ買い野郎の本領発揮です。

プリズム少女 ~四季には絵を描いて~ (メディアワークス文庫)プリズム少女 ~四季には絵を描いて~ (メディアワークス文庫)
(2013/07/25)
八重野統摩

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タイトルだけならインパクトがちょっと弱いけれど、あのイラストを見たら買わざるをえません。
作者の八重野さんは絵師のトマルさんに感謝するように。ww

書店の棚の最上段で、表紙をこっちに向けて置いてありました。
書店側も分かっているなあ。w

でもその書棚の前で若いお姉ちゃんが別の本を長々と立ち読みしていて、なかなか近づけなかった。

==

【全体としての感想】

藍子のビジュアルも見せてほしかった。
賢太郎はどうでもいいけど。w
メディアワークス文庫は口絵しかないのが残念。

タイトルの解釈が難しいなあ。
四季が絡んでいるような気がするのですが。
プリズム、分光器、スペクトル、うーん、分からん。

プリズムという言葉から思い浮かぶイメージは、
クリスタルの三角柱、鋭角、透明、虹、分割、七色
貧困だなあ。ww

【内容の感想】

青春ミステリーと銘打ってあります。
読んでいる途中はそれほどには感じないのに、全体として俯瞰したとき、細かいものから大きなものまで散りばめられた数多くのピースがぴたりと嵌っています。

そして、最後のピースが「隠して」あります。
譬えて言えば、ジグソーパズルを組み上げていって、最後、ど真ん中がまた塞いでない、ピースそのものがどこかに紛れ込んでしまっているという感じです。

私はこの感想を書くために、そのピースを探しました。
つまりもう一度読んだのです。

それでようやく最後のピースを発見することができたと思っています。
でもこれ、多分最初に読んだとき私が可苗の手紙を誤読していたことが原因なので、他の人には簡単なピースだったかもしれません。

なので最後のピースについては作者さんが意図的に「隠した」のかどうかはわかりません。
でも、それ以外にも多くのピースが私が「寸止め」と呼んでいる手法で読者に自力でそれを発見、理解させるような構成になっています。
この「寸止め」という言葉は本作中に出てきます。それを借りてようやく命名できた。

ここ、何を言っているかちょっとわかりにくいかな。
要するに、各場面で無駄な解説の文章が省いてあるということです。
私はそのような心地よい緊張感のある文章が好みです。
くどくどと解説があったり、先が読めてしまうフラグが書いてあるのは嫌なのです。

ただ、その寸止めの「距離」、つまりどこまで文章にするかが本作では微妙に遠すぎるような気もしました。

例えば、賢太郎が小学校で流した噂がどういうものだったのか、分かるようで今一つ分かりません。

それと上に書いた最後のピース。
これは、可苗が賢太郎の気持ちをどう捉えていたのか、最後の手紙を読んでも私には正しく理解できなかったことが「ピースを見失った」最大の原因なのでしょう。

逆にとてもよかったと思ったのは、賢太郎が藍子に美術館に誘われて、それに可苗も誘おうとしたときに可苗が怒った理由が明確には記載されていないところかな。

構成にもう一つ敢えて難癖をつければ、野球の試合の場面、少女による本の万引きの場面といった大きなピースが、そのピースが担う重要度に比べてボリュームが有りすぎないですかね。

【キャラへの感想】

千代川可苗という存在を一言で表現するのはとても難しいです。

頭がよくて且つミステリアスな美少女というヒロインは沢山います。
作者さんそれぞれが工夫をこらしてキャラを作っていても、そのようなヒロインは類型的になりがちです。

可苗もちょっと間違えばそんな類型ヒロインの一人になるところでした。

そもそもが美少女という存在はもうそれだけでミステリアスですもんね。
逆に言えば、ミステリアスではない存在はどれほど美人でも美少女たりえないのです。

お前、何言ってんだといわれそうだ。ww
でも、最初から全てが分かる美少女なんて面白みないでしょう?

ここで美少女とは何ぞやなんてことを更に書いたら、そのあまりの下らなさにここを読んでくれている人が読むのを止めてしまいそうだから自重します。w

可苗が大学に入学しなかった理由は手紙で説明されていますが、私には全く納得できませんでした。
あのタイミングでそうする理由がです。
だって、まず大学に行って、それからゆっくり考えるというのが普通じゃないでしょうか。

これに限らず、可苗の行動は理解できないことが多いんだなあ。
それでこそ、美少女ではありますけれど、

鋭い洞察力(起きたこと、起きることの推理、それに基づいた行動、それを賢太郎がどう受け止めるかの判断)と料理上手は、作者が可苗に与えた素晴らしいスペックの一部ということにしておきます。

とはいえ、可苗の魅力が一番表れているのはやはりあの手紙ですね。
本作全体を2回読んだ後、手紙の部分だけはさらに何度か読みました。
元々頭のいい可苗が、考えに考えて書いたということが伝わってきて、読んでいて少しうるっとしました。
高一のときに同じクラスの女の子からもらった手紙をふと思い出したからのようです。
その手紙をもらった経緯は言えませんが、そこに書かれていた心遣いにちょっとだけ泣いたのでね。

カバーイラストに描かれた可苗は、センター試験を受けたときの姿のようです。
本文では紺と記載されていたけれど殆ど黒に見えるセーラーの冬服。
赤いリボンと、同系緋色のマフラー。
表情がいいんだなあ。

手には宛名のない封筒を持っています。
これは、最後に賢太郎に出した手紙ですよね。
あの手紙を書いたときにはもう高校を卒業(そもそも3年生から学校には行っていない?)しているから、実際にはこの場面はありません。
でも、セーラー服と手紙という有りえないアイテムの組み合わせで可苗という存在を見事に描いてくれたトマルさんには感謝したいと思います。

美少女ってものは、そうやって鑑賞するためだけに存在するのですから。(しつこいw)

ーー

玉置藍子は結局どういう存在だったのか。
賢太郎と藍子の関係性はちょっと納得できませんでした。

読みようによっては藍子が賢太郎にとって可苗のバックアップ(予備)になってしまっているようにも感じられるからです。
藍子は可苗再登場の前から賢太郎と一緒にいるので本来はそうではないのですけれどね。

意を決して賢太郎を美術館に誘う行動、志望校を変えて賢太郎と同じ大学に進学する行動、これらが指しているのは明らかに賢太郎へのラブです。
でも大学進学後の様子は留学が書かれているだけで、中途半端なまま放ってあるように感じられます。
藍子は大事に扱ってやらなければならないと思うのに、です。

藍子のイラストは描かれていません。
文章で描かれている藍子は、人見知り、引っ込み思案気味の類似キャラとは一線を画しているように思います。

男性主人公の近くにいる引っ込み思案のキャラは、容姿ビジュアル的にほんの少し残念(もちろんある意味では可愛くはあるのですが)なことが多い印象を持っています。
藍子はそういう印象よりも遥かに、一般的に言う可愛さを持っています。

それは置いといても、私は可苗よりも藍子に惹かれます。
可苗が面倒臭すぎるからかな。

ーー

真崎賢太郎の態度、考えは終始分からなかった。
そもそも異性に対する基本的な考えが理解できなかったからかなあ。

可苗に惹かれていっているらしいことは分かっても、じゃあどうしたいのか、何をしたいのかがはっきりしないからでしょう。
まあ、これは上で書いた「寸止め」と同じで、読者は行間から読み取らなければならないのかもしれませんけれど。

賢太郎は可苗のどこに惹かれたのか。

可苗視点で描かれている小学校での出来事、そして可苗そのものを賢太郎は忘れていました。
可苗と再会してから、賢太郎本人は意識していないようなのに、積極的に可苗に関わろうとしています。

可苗はそれを積極的でも消極的でもない態度で受け入れます。
小学校のとき「親切にしてもらった」ことが遠因なのだろうけれど、これもちょっと納得できません。
賢太郎の親切は何も考えていないたまたまですよね。

どうにもこの、可苗の態度、賢太郎の心の動きが、恋愛ドラマとして捉えたときにすっきりしないです。


【まとめ】

ここまでで何度も「理解できない」「納得できない」と書きました。

恋愛ドラマとしてはすっきりしない。
そもそも私はミステリー的な読み方は好きではない。
進学などに関する賢太郎のうじゃうじゃは鬱陶しいのでスルー、

いいとこ無いじゃん。w
おかしいなあ。読んで気に入ったからこそこの感想を書き始めたはずなのに。

だけど「寸止め」を含めた文章のリズム感は抜群です。
ああ、そこだな。読んでいてそこに惹かれたのか。

これは読んで確かめてみて下さい。

私はその文章にまた浸りたくて、本作に続けて同じ作者さんの一作目「還りの会で言ってやる」を読み始めました。
まだ途中ですけど、本作より面白いと感じています。
藍子のキャラは、ハルのそれを一部引き継いでいるのかな。

9/13に帰りの会で言ってやるの感想を書きました。


【余談】

私は自分で思っているよりも遥かに少なくしかラノベを読んでいません。
基本的にはラノベが好きではありません。
(ラノベとそうでないのとの境界は曖昧ですけれどね。一応、ラノベレーベルってことにします。ハルヒ、とある飛空士、人間入間作品は別格)

だから、カバーイラストによるジャケ買いも滅多にしません。
書店で平積みされているのを見ても、殆ど食指が動かないのです。

あまりにアニメ絵っぽいのはダメ、ロりを強調してあるのはダメ、見た目の性格がきつそうなのはダメ、ヤンキー風はダメ、和でも洋でも中でも格闘剣劇系はダメ、ボディスーツはダメ、スペースオペラはダメ。
これじゃあ読めるのが少ないのも当然だ。w

逆に手を出しそうなのはこれだとは言い切れない。
過去このブログで感想を書いたものを並べてみたら、私の好みの傾向が見えるかな。w

これらはいずれも中身を全く知らないでカバーイラストだけで買った本です。
おお、メジャーなレーベルがちゃんと揃っている。w

勿論これ以外にも読んでいますが、感想は書いていません。


雨の日のアイリス (電撃文庫)雨の日のアイリス (電撃文庫)
(2011/05/10)
松山 剛

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その日彼は死なずにすむか? (ガガガ文庫)その日彼は死なずにすむか? (ガガガ文庫)
(2009/06/18)
小木 君人

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ソラの星 (メディアワークス文庫)ソラの星 (メディアワークス文庫)
(2012/01/25)
岩関 昂道

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私が書いた感想ページへのリンクはこちら
雨の日のアイリス
その日彼は死なずにすむか?
ソラの星

2013/9/11 追記

プリズムの絵師トマルさんのサイトでコメントをしたところ、返信を書いて頂きました。
この日記も読んで下さったようです。
嬉しいなあ。

トマルさんのサイト ← 20130908の記事の「続きを読む」で表示されます。
但し、背景と同じ白い文字なので、パソコンだったら「Ctrl」+「A」で文字色を反転するなどしないと見えません。

tomalog2を注文しました。w
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