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書きたいことは山ほどあるけど、暇がない。 だから、多分、どれも旬を過ぎた話題ばかりに なりそうなブログ。ここでのハンドルはたか号ですが、小説などはgatsutaka名で書いています。
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二度めの夏、二度と会えない君 感想
③ 二度目の夏、二度と会えない君

二度めの夏、二度と会えない君 (ガガガ文庫)二度めの夏、二度と会えない君 (ガガガ文庫)
(2015/01/20)
赤城 大空

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バンド仲間の女の子が病院で死ぬ間際に「好きだ」と伝えたことを激しく拒絶された主人公が、その女の子と出合ったときまでタイムリープ(時間遡り)して、もう一度三カ月間を経験する物語。

この話でもタイムリープの原因/理由などは何も語られていません。

主人公以外はそのタイムリープのことを知らないので、発生する出来事は主人公が一回目の時間で経験したことそのままです。

女の子(燐)が死ぬことを知っている主人公(智)が、とにかく自分の気持ちを燐に知らせないままその三カ月を幸せに過ごさせることに腐心します。

しかし、「そのまま」とは言っても主人公の微妙な言動の違いが影響して一回目とは異なる出来事が発生します。

特に顕著なのは「燐が智を好き」というサインが頻繁に現れる点です。
但し、それに相当する一回目の場面はあまり語られていない(※)ので、実際にどの程度違うのかは読者には分かりません。もしかしたら燐は一回目にも同じようなサインを出していたのかもしれません。

いずれであっても、智は二回目の時間で「自分が燐を好きなことを悟られない」ための態度を取りますから、そのことがかえって燐を傷つけていきます。
智は燐が自分のことを好きではなく、自分が好きであることを知られることが燐を傷つけると思い込んでいますから、燐が示すサインを「勘違い」だと思い込もうとします。

この点は読んでいてかなりじれったいです。

じれったさの根本は一回目のときに燐が激しく拒絶した理由が分からないことです。
その理由は物語の最後まで読んでも明確にはなりません。
読者それぞれが想像しなければならないのかなあ。

本作品は、物語の構成、つまり何をどの順番で読者に提示するかをもう少し検討したほうがより面白くなったのではないかと思います。
特に上の※の部分はもっと必要だったのではないでしょうか。

構成と同時に、物語の構造についても不満があります。

智は一回だけタイムリープする構造になっています。
言ってみればかなりシンプルです。
もっと過去の部分、楽器店店主と教頭の関係が若干の存在感を持ってはいますが、その点に深く入り込むことは避けてあるようですし、そもそも物語の根幹に関わるようなものではありません。

私は1/3ほど読んだ時点で、智のタイムリープは燐が起こしたのではないかと思っていました。
そしてそれにはアニマート・アニマートの曲の記憶が関係しているのだろうと思っていました。

その時点での私の想像をあらすじ風に書くと以下のようになります。

・重い心臓病で自分が長く生きられないことを知った燐は、高校に入学して人生の最後を楽しく過ごすことを願う
・河原で智と出合う。彼が弾いていたギターの曲に聞き覚えがあった
・一回目のルート
・病室で告白され激しく拒絶する (拒絶の理由は別途)
・燐死亡
・智激しく落ち込む
・燐の魂(霊)はその様子を見て彼をタイムリープさせる
・その後、さらに過去に行き、幼い自分にアニマートの曲を聴かせる
・二回目のルート
・燐二回目の死亡 2つに分かれていた燐の魂は一つになる
・智がバンドを続けることを決意
・燐の魂は智に自分の気持ちを告げ、昇天する

魂とか昇天とかのタームは別のものでも構いません。
私がざっと考えたこの構造でも、小説その他の作品で既出の可能性はあります。

しかし、店長と教頭の経緯を膨らませたり、他のエピソードを盛り込むことで、独自性はもっと出せるでしょう。

とまあ、素人がプロの作品の構造にまであれこれ難癖付けるのは、やはり私がこの物語を好きだからでしょう。

キャラはそれぞれ魅力的だと思います。
私が特に好きなのは会長かな。

会長のキャラは、朝倉涼子を彷彿とさせます。
但し本家「涼宮ハルヒの憂鬱」ではなく「長門有希ちゃんの消失」のほう。

彼女(会長)が二回目のルートで主人公に見せた態度は、もう少しその理由を明かして欲しかったです。
また、バンド再結成、メジャーデビュー後の彼女の様子が何も語られていないのも残念。

さて、燐が一回目のルートで主人公の告白を激しく拒絶した件。
これ分っかんないんだよなあ。

単純に考えれば、自分は死にゆく身だから、智を好きだったけれどそれを言うのは智に後々余計な負担を与えてしまうと考えてその気持ちを封印していた。
でも向こうから告白されて、その嬉しさと(自分が死ぬ)悲しさで動転してしまった、ということなのでしょうけれど。

まさか好きではなかったのに告白されたことで、ようやくできていた死ぬ覚悟が揺らいで動揺したってことではないですよね。

これは読者の想像というか推察に任せるのはちょっと重すぎるように感じます。

そして燐が残した手紙の内容も解せません。
「ごめんなさい」だけでは、何に対するごめんなさいなのか、考え得ることが多過ぎるのです。
私が考えた「ごめんなさい」の理由
・告白を受け入れられなかった 好きではなかった
・嬉しかったのに動転して拒絶した 好きだった
・自分が死んでしまうこと
・バンドを続けて欲しいと願ったこと

これを読者が納得できるように決着を付けるには、やはり上で私が考えた粗筋のようにせざるを得ないと思うのです。

まとめると、
・キャラは魅力的 燐は言うに及ばず会長も、
・ストーリーは楽しめる。都合のいい展開も2回目という特殊な状況で逆に面白い。
・構成はもうちょっと考えたほうがいい。
・構造はもう少し凝ったほうがよかった。
・読者の想像/解釈に任せる部分が多過ぎる広過ぎる、

終盤を読んでいて、もしかするとこの物語はもっと大きな構想だったのをページ数の制約からかなり削ったのではないかと思いました。
だとしたら、その残滓を感じさせないほうがいいんですけどね。

==

さてここで。
恥知らずな私は、自作の小説のうち本作と同じように過去に行く物語を紹介するのです。

温かい目で読んでもらえれば。ww
(と、紹介して早一年。ここからリンクをクリックしてくれる人は少ないなあ)

作品22 二速歩行 序章  ← DECO*27さんの二息歩行(正しくはそのPV)をベースにした二次創作

作品12 過去と未来の僕  ← キッドPさんのコガネイロの故郷(とき)をベースにした空耳小説。

==

2016/08/14 追記


私のこの感想のページ、以前からぽつぽつと検索で訪れる人があったのですが、
ここ数日増えてきたのでなぜだろうと思っていました。

本作の実写映画化が決まったそうです。おめでとうございます。
それを告知するページ → ガガガ編集部ログ 2016/08/08

ただ、具体的な情報はまだ出ていないようです。

1回読んだだけで読み返しもしないで書いた感想だから、
「あれが分からない、これが分からない」として組み立てている論旨が
ここを読んでいる全ての人に笑われているんじゃないかとビクビクしています。
 → そう思うんならもう一回読めばいいのに。
 → いや、それはそれで怖い。知らん顔しとこ。

このブログに感想を書いた本が映画やアニメになることが最近よくあります。
狙っているわけではありません。
読んだ上で感想を書くのは数十冊に一冊だから、その篩(ふるい)にかかる作品は
他の人が読んでも面白いと思うのでしょう。

B型気質の私は、人と同じでは嫌なのでできるだけ独自色を出したいという気持ちがあります。
でもあまり読まれない本の感想を書いても検索してくる人がいないだろうから、モチベーションが上がりません。
なので一般受けするであろう本を選ぶことになり、その上で感想の内容に少しは独自性を入れるようにしているのです。

ここを読む人にとってその独自性に少しでも意味が価値があればいいんですけどね。
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この記事に対するコメント

自分は拒絶したのは
死ぬ覚悟が出来て悔いがないと思っていたのに、急に好きな人に告白されて、悔いが出来ちゃった、
とかそんな感じの解釈を勝手にしております。
【2015/05/11 18:27】 URL | かきちゃん #- [ 編集]

かきちゃんさんへ
コメントありがとうございます。

私が考えた解釈と大体同じですかねえ。
これでほぼ合ってるとは思っているのですが、だったら作品中でそれを
書いてないのがあまり納得できないのです。

「誰もがそう思うだろうからあえて書かなかった」というのであれば、
智がそれを全く想像できず、2回目のルートであんなにも無駄な努力を
したのはおかしいですよね。

当事者と外野の読者とでは違うのかもしれませんけれど。
【2015/05/11 22:44】 URL | たか号 #- [ 編集]


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